NOTES : 2010-12-26 : WEB

SafeSyncを試してみた

今まで、ファイルのバックアップにいろいろなサービスを使ってきました。作業ファイルの同期としてはDropboxに落ち着いたのですが、保管ファイルをいつまでも同期させてるわけにも行かず、同期型ではないバックアップ用ストレージサービスを探していました。そんな中、「SafeSync」という新しいサービスが登場したので試してみました。

トレンドマイクロ オンラインストレージ SafeSync

年間4,980円・容量無制限・バージョン管理可能・同期もストレージも可能。となかなか良さそう。月5ドルレベルでストレージが可能なのはなかなか無い。
運営はウイルスバスターを販売しているトレンドマイクロ社。

ちなみに、US版は体験版ありで年間 $59.95(初期セール期間なら $35.95)。UK版は体験版ありで年間 £44.99(検索で見つかるクーポンコードで £9.99)。
海外版は大概一ヶ月の体験版があって、しかもセール付き。特にUK版の £9.99 というのは1500円程とかなりの破格だ。ただ、当然日本のサポートは受けられないし、日本アカウントとの統合もできない。さらに同じアカウントで更新しようとすれば現在のレートで日本版の料金よりも高くなるので、よく考えたほうがいいでしょう。

インストール

クライアントをインストールするとメニューアイテムが追加されて、設定画面や、WEBの管理画面へのリンク等が利用できます。

また、デスクトップに「Trend Micro SafeSync」というドライブがマウントされます。これはMacFUSEを使ってWebDAVのドライブをマウントしたもので、FinderでWebDAVを使うよりも素早くファイルにアクセスできます。
実体はWebDAVなのでクライアントソフトが対応していないPowerPCのMacでもWebDAV経由でアクセスが可能です。

このサービスは元は「Humyo」という名称だったようで、クライアント起動中は「HumyoAgent」というプロセスが稼働しています。これが同期中に非常にメモリを使う。
2GBのメモリでOSX10.6を使っている環境だと、場合により重くなってストレスを感じるかもしれません。

同期とストレージ

設定画面の「フォルダ」タブから同期の設定ができます。
元々用意されているディレクトリ設定を選んでもいいし、左下の「+」ボタンから新たに設定を加えてもOK。ただ、元々あるデスクトップ等は、同期や情報の更新が終わっている状態じゃないとうまく反映されないことが多いみたい。また、Tempディレクトリや不可視ファイル等、特定のファイルを除外する設定もありません。

LAN内に同期先がある場合の処理ですが、思っていたとおり、一度サーバーを通しての同期になるようです。DropboxのようにLAN内は高速に同期してくれるとありがたいのですが、今の仕様だと難しいのでしょうか。。

オンラインストレージとして使うには、マウントされたドライブに直接ファイルを作成・ドロップすることで、直接リモートドライブにファイルを保管することができます。この場合、一旦キャッシュ領域にファイルがコピーされてから順次サーバーにアップロードされるので、ファイルをアップロードするにはローカルディスクに一時的に同等の空き容量が必要になります。アップロードが終わった順にファイルは消されていきますが、ファイルを開いたときや、設定でキャッシュを有効にした時もローカルにファイルがダウンロードされて保存されるので、ローカルドライブに空き容量が無いと、保存やオープンに失敗します。

ローカルドライブのキャッシュディレクトリですが、Macだと、 /ユーザー/XXXXX(ユーザー名)/ライブラリ/Application Support/xxx@xxx.xxx(SafeSyncのユーザーアカウント).store のパッケージ内に保存されます。リモートとローカルの整合性が壊れた時(クライアントが落ちたりして、たまに壊れます)に、この.storeファイルを削除することで治ったりします(ダウンロードしたキャッシュや、未アップのファイルは消えてしまうので注意)。

同期処理ですが、起動時にファイル情報のチェックにしばらく待たされて、その間は同期処理がすすまない。
ファイルを更新してから同期するまでの時間に、けっこうばらつきがある。
大きいファイルだとたまにダウンロードが終わっていない段階でファイルが実体化することがあり、ファイル容量の少ないファイルとして操作可能になることがある。
更新チェックをした段階で小さいファイルから更新かけるものの、一度更新処理が始まると、全部終わるまで小さい更新は全部待たされる。
動画ファイルのファイル情報を見ただけでプレビュー用にファイルのダウンロードが始まり、情報ウィンドウを閉じても数百MBのダウンロードが完了するまで他の情報の更新が止まってしまう。
等々、現状の完成度はかなり低いです。これからのバージョンアップに期待せざるを得ません。

管理画面

管理画面もファイルのアップロードにJavaが必要だったり、Firefoxが対応していなかったり、マウスオーバーでしか表示されないリンクがあったりと、かなりクセのある作りになっています。
日本のサービストップは「 http://virusbuster.jp/ 」 ストレージの管理画面は 「 http://safesync.jp/ 」 ユーザー管理画面は「 https://www.trendsecure.com/ 」と、ドメインがばらばらで、ユーザーの管理画面はストレージとは別にログインが必要など、ちょっと急作りな印象です。しかも複数アカウントを使っている場合にはクッキーの影響でストレージとユーザー管理画面とアカウントがかわっていたり、ログインし直してもおかしかったりしたので、注意が必要です。

管理画面でのファイル操作で注意が必要なのは、ファイルのコピー機能です。ある程度容量の大きいファイルをコピーした時に、内部的に場所が違うのか、ダイアログが消えた後もコピー作業が続いている事があるらしく、しばらくの間はローカルに実体化したファイルも元ファイルとバイト数の違うファイルができることがあります。このファイルをローカルで操作してしまうとファイルが壊れて、リモートと不整合のファイルになってしまいます。管理画面でコピーした時は元ファイルと同じ容量か調べてから開きましょう。
あと、50Gを超えるディレクトリをコピーしようとしましたが、今のところ何度やっても失敗するようです。

共有機能

SafeSyncはファイルもディレクトリも共有することができます。共有と名前がついていますが、機能的には「公開」なので注意しましょう。
特定のユーザーと限定的にファイルを共有できるわけではなく、読み取り可能ファイルとして一般公開状態にして、特定の相手に公開URLを送る仕様になってます。一応URLは想定しにくい文字列になっていますが、第三者が見れないようにはなっていません。
職場や家族で共有ディスクとして使うのは無理のようです。

WebDAVとして

先ほども言いましたが、ストレージ自体はWebDAVでアクセス可能です。
接続アドレスは「https://dav.safesync.jp」、ユーザー名とパスワードはログイン用のメールアドレスとパスワードです。

WebDAVとして接続すれば、自動同期機能は使えませんが、未サポートのOSやPCでもファイルのアクセスは可能です。古いMacでもCyberduck等を使えば少ないメモリで快適にファイルを転送できます。たぶんLinuxでも利用可能かと思います。

まとめ

色々と問題点も書いてきましたが、容量無制限で使えるWebDAVサービスとして考えても年間4980円はかなり魅力的なサービスであることはたしかです。同期機能も、今後のアップデート次第ではDropboxの代わりになるかもしれません。
しかし、やっぱり非常に不安なのが、かなり安い値段設定であるが故にサービスの継続と品質向上がどこまで可能か?という点です。
これはがんばってもらうしかありません。とりあえず自分は、制作物以外のファイル倉庫として利用してみることにします。

追記

やっぱりコスト的に無理だったようで、サービス終了となりました。。

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